2022年の次世代自動車産業 3章から6章まで

 mikkabouzです。

 

3章から6章まで読んだので、まとめと感想です。

 

3章「メガテック企業」の次世代自動車戦略

グーグルとアップルの自動運転についての記述あり

 

4章 GMとフォードの逆襲

GMは2019年の完全自動運転車の実用化を発表したそう

 

フォードはジム・ハケットという人がCEOになったそう。フォードもまた既存の自動車メーカーから脱却し、ソフトとAIを中核とするシリコンバレー型の次世代自動車産業のプレイヤーに移行すると宣言したようなもの。

 

5章 新たな自動車産業の覇権はドイツが握る?

今までディーゼル車に注力してきたドイツのビッグ3もEVに転向。窒化酸化物の排出量を不正に少なく見せるソフトを搭載したディーゼル車を販売していたことが発覚したため。

 

フォルクスワーゲンは「史上最大の変化を伴う改革」に着手。

 

ダイムラーは乗り捨て型のカーシェアリングサービス「car2go」を2008年から展開し、今ではその会員数は300万人を超えるまでに成長している。

 

car2goの特徴は、路上に乗り捨てるタイプのライドシェアだということ。

日本では、借りた場所に返すけど、car2goでは、好きな場所に乗り捨てできる。

一見車の販売台数が減りそうだけど、ダイムラーはcar2goで試乗でき、車の良さが伝わることで販売に繋がったという認識で、これからも力を入れていきそう。

 

また、googleの「グーグルアシスタント」、アマゾンの「アレクサ」のような話かけるタイプのインターフェースである「メルセデスベンツユーザー・エクスペリエンス(MBUX)を導入予定。自動車メーカーでは唯一。

 

6章「中国ブランド」が「自動車先進国」に輸出される日

中国は2020年までに世界に通用する「中国ブランド」を構築し、「自動車先進国」に輸出することを目標し、さらに世界の自動車「強国」になるという最終目標を掲げた。

 

バイドゥは「アポロ計画」を実施中。

ダイムラーやフォードを含む自動車メーカーも参画していて、各社が専門や強みを持ち寄ることで自動運転社会を共に構築しつつ、同時に利益も得ようし目論んでいる。

 

自動車先進国は法律が整備されているので、自動運転に対して規制が当初かかっている状態だった。それに対し、中国は規制がなく自由に実証実験ができた。

 

中国の政府から補助金をもらうためには、いわゆる「ホワイトリスト」にリストアップされた電池メーカーからEV電池を調達する必要がある。ホワイトリストに乗っているメーカーは全て中国メーカー

 

感想

割かれているページ数にも現れているけれど、作者の中国への関心の高さは強かった。作者も言っていたけれど、今は品質がイマイチというイメージだけど、遅かれ早かれ中国も品質が上がるようになるはず。今のうちに中国とのうまい付き合い方を考える必要があると思った。